②ギル・モラレス、クリス・キャッチャー

ギル・モラレス、クリス・キャッチャー


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ポケットピボット

ヘッジファンドや投資信託や年金基金を運用する機関投資家はブレイクアウトして高値を更新した銘柄を買うことを好まない。一般的な機関投資家は安値で株を買うことを好む。確かに出来高の増加や買い集めサイン、そしてベースの底を作っているのは機関投資家なのである。ポケットピボットの考え方は単純で、例えばベースからブレイクアウトして高値を更新しようとする銘柄があるとする。そしてすでにその銘柄がマーケットの主導株であることが証明されていたとする。ベースの安値で買い集めサインが見られたら、そこがリスクの低い買いポイントである、という仮説が成り立つ。そのような底は日足チャートや週足チャートに現れる。


ファンダメンタルズが強くなる可能性のある出来高の少ない低位の小型株を買う場合は、ポケットピボットを探すことが大きな利益に繋がる。ポケットピボットは通常、価格がベースからブレイクアウトする前に発生する。また価格がベースや揉み合いからブレイクアウトして上昇した後に現れると、増し玉をするポイントになる。ポケットピボットを見つけるためには、価格と出来高の動きやベースの形を見ることが最も重要である。またポケットピボットが現れるということは、その主導株のベースが強いことを示しており、その銘柄がそれ以降も継続して上昇するかどうかをある程度予測することができる。マーケットが強気の時は、ポケットピボットが現れると、その数日以内にベースからブレイクアウトすることが多い。
ポケットピボットを探すにはまずファンダメンタルズが強くポケットピボットに繋がりそうな良いベースのある銘柄を見つけることだ。例えば週足チャートで見て終値が収束していたり、過去1週間に大商いを伴って株価が支持線から上昇し始めていたり、あるいはベースで買い集めのサインが見られたりなどの特徴を探す。この時は長期の揉み合いが続いたベースは避けるようにする。その理由は、そのような長期的な揉み合いをしているベースには通常、ポケットピボットに必要とされる買い集めが見られないからである。そのようなベースはダマシであることが多く、ポケットピボットも失敗しやすい。さらにマーケット全体よりも良い動きをしている個別銘柄の方が、不規則で消極的な値動きをしている銘柄よりも強いピボットポケットを作るため、主要な株価平均指数とベースを比べることも重要である。


・出来高の特徴

ポケットピボットの現れる直前の株価は収束、つまり価格と出来高の動きが明らかに小さくなっていることが重要である。さらにベース前で起こった株価の上昇は50日移動平均線などに沿っている、つまりそれを下回っていないことも重要である。なぜなら、その後もそのような傾向が続くことを暗示しているからである。つまり。株価がそれまでの傾向(50日移動平均線に沿った上昇)から外れた値動きを始めたら、今度は50日移動平均線が売りの目安として使える。価格や出来高の過去の動きによって、その銘柄の売りを考える目安として10日移動平均線を使うのか、あるいは50日移動平均線を使うのかを判断する良い
2008年後半の金融危機の直後のような特殊の状況は別として、通常は株価が50日移動平均線の推移しているときのみポケットピボットで買うべきである。さらに過去7日間の価格と出来高は大きく動いてないほうが望ましい。ポケットピボットが実際に発生するときは、それと対照的な大商いになるからである。またポケットピボットが現れた時には過去10日間の出来高に注目する。大商いを伴って株価が下落した時と同じくらいか、あるいはそれ以上の大商いを伴って株価が上昇しているのが理想的である。これを適切な「出来高の特徴」と呼ぶ。出来高が不安定で毎日変動しているようなときは、11日~15日間延長して観察すると良い。ぱっと見で、過去10日間でもベース全体でも、株価が大商いを伴って下落している日というのは少ないことが分かるだろう。理想的な形は、過去10日間の出来高が比較的一定かできれば減少していて、ポケットピボットの日に突如として大商いになるというものである。


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